株式会社クラウドワークス コンサルティング 代表取締役 大類 光一

2025-10-21 10:55

DXで企業の生産性を変革する挑戦ー株式会社クラウドワークスコンサルティングの歩みとビジョン

株式会社クラウドワークス コンサルティングは、中堅・中小企業向けにDX推進と業務改善をワンストップで支援するコンサルティング会社です。クラウドワークスグループ独自のSaaSプロダクト「CrowdLog」を活用し、業務可視化やプロジェクトの採算性管理を実現。さらに、自社エンジニアやフリーランス人材と連携して、企業の変革を人と仕組みの両面からサポートしています。
本記事では、代表取締役社長の大類氏に、起業の経緯や事業の特色、業界への想い、そして未来の展望についてお話を伺いました。

 



ー起業の経緯ー
大類氏は2002年に関西学院大学を卒業後、SIerのNECに入社。営業職として防衛省の大規模プロジェクトにビジネスサイドとして携わるところからキャリアをスタートしました。
2006年にはリクルートに転職。人材事業や宿泊施設向けSaaS、「じゃらんnet」関連のサービスに約8年間携わり、ITと人材領域での経験を積み重ねました。
2015年にはクラウドワークスに入社。フリーランスSES事業「クラウドテック(現クラウドワークスエージェント)」の立ち上げを担当。フリーランスのSESと企業をつなぐ事業としてスタートし、現在では年間売上約100億円規模にまで成長。その後、2018年から取締役を務め、事業の範囲と責任を広げてきました。

大類氏:「クラウドワークスに入社して以来、企業と個人をつなぐ仕組みづくりに挑戦してきました。その延長線として、DXの形で企業の変革を人の力で支援していきたい。クラウドワークスグループのDXコンサルティング事業の中核企業として、クラウドワークス コンサルティングを誕生させました。」

クラウドワークスグループでは、従来の企業とフリーランスをつなぐ事業に加え、DX・AI領域で新たな柱を作る戦略を進めており、2025年10月にグループ内の株式会社インゲート(以下:旧インゲート社)と株式会社CLOCK・IT(以下:旧CLOCK・IT社)を統合。社名を「株式会社クラウドワークス コンサルティング」として再出発しました。統合後の2025年10月時点で、売上は年間約40億円、従業員数は約250名に達しています。



-会社の特色-
クラウドワークスコンサルティングの大きな特徴は、700万人のフリーランスDBとクラウドワークスグループ独自のSaaSプロダクト「CrowdLog」を活用した業務改善パッケージソリューションを提供できる点です。
「CrowdLog」はSESシステム開発現場で活用される工数管理ツールで、プロジェクトの採算性や稼働状況を可視化できます。当初はARR5000万円ほどでしたが、現在ではARR7億円規模に成長。
大企業から中堅・中小企業に幅広く導入され、「社員がどの業務にどれだけの時間を使っているのか」「どれだけ生産性を高められたのか」を明確にできる点が高く評価されています。

大類氏:「ツールの提供だけでなく、DXコンサルティングや自社エンジニアによる開発支援、さらにフリーランス人材を活用したDX推進を組み合わせることで、企業の生産性改善をトータルで支援しています。」

“仕組み × 人 × コンサルティング”という3つの要素を掛け合わせ、企業変革を支援していることがクラウドワークスコンサルティングならではの特色です。

 



-苦労したエピソード-
大類氏は、異なるカルチャーを持つ2社の融合に大きな苦労があったと振り返ります。制度の統一や組織の一体化は従業員にとってセンシティブなテーマで、調整には多くの時間と気持ちを費やしました。

大類氏:「異なるカルチャーを持つ会社を融合させるのは本当に大変です。仕組みや制度の統一は非常にセンシティブで重いテーマで、その調整にはかなりの時間も使いましたし、気持ちの部分でも物凄く気をつかいました。両社のカルチャーやそれぞれの良さを生かし、新しい組織を作っていくためには、まだ様々な課題が残っています。従業員には今後について少し不安を抱いているメンバーもいますが、それ以上に今後の変化に期待もしてくれていると思いますので、その期待にしっかり応えていきたいと考えています。」

統合の過程では、考え方の違いから一部の経営メンバーが別の道を選ぶ場面もありました。
しかし大類氏は「その判断自体は決して悪いことではない」と語り、それぞれの会社で実績を積んだメンバーの考えや経験を尊重し、それらが融合できるよう社員一人ひとりが活躍できる環境を整え、組織の成長を目指しています。



ー将来の展望ー
同社は、現在約200名のエンジニアを1年で300名規模に拡大し、組織を強化する方針です。

大類氏:「開発力を強化する目的で、エンジニア数を拡大していきます。エンジニア一人ひとりのキャリアに寄り添う旧インゲート社の良さ、旧CLOCK・IT社の営業力の強みを融合させ、顧客の課題に逃げずに向き合う組織づくりを1年かけて進めていきたいと思います。」

両社の営業組織も統合済みで、顧客へのクロスセルや人的交流を進めながら、技術を理解した営業体制の構築にも取り組んでいます。

大類氏:「中堅・中小企業の多くはまだDXやAI、IT開発を手軽に活用できていません。そうした企業が気軽に相談でき、生産性を上げられる環境を作ることで、日本全体のIT力を底上げしたいです。」



ー業界へのメッセージー
大類氏は、日本の労働力不足という社会課題に対して、IT業界としてできることを考え、業界全体で協力して価値を生み出していきたいと語ります。

大類氏:「2030年には650万人が不足すると言われる中、そういった状況を少しでも改善する一助になりたいと考えております。ITは生産性を上げる重要な役割を担っていますし、エンジニアはその中心で活躍しています。一社だけではできませんが、業界全体で連携し、より良い環境を作っていきたいです。」

クラウドワークスコンサルティングは、エンジニアの力を最大化しつつ、業界全体の成長と日本の生産性向上に貢献することを目指しています。


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https://cw-consulting.co.jp/

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