現在、ITエンジニア=Javaプログラマーというイメージを持っている人が多く、ITインフラ周りではAmazon Web Services(AWS)や.NET系の技術者が好まれるという意見が出ました。また、人工知能(AI)関係はPython、モノのインターネット(IoT)関連の組み込み系はC/C++などがトレンドとなっています。
Javaは多機能な開発環境で企業利用も根強く、システムエンジニアリングサービス業界では最もニーズの高い言語と考えられています。AWSはすぐにサーバを構築・運用できる点で利便性が高く、インフラとして重宝されているのではないでしょうか。一方で、API連携などの知識が求められることが多くなっているのではないかという声もありました。
ウェブ系の開発では、PHP、Ruby、JavaScriptが人気という意見が多く、JavaScriptフレームワークではReact.js、Vue.jsのニーズが高くなっています。政府などの官公庁系の案件に関しては、COBOLやCへの需要がまだまだ高いようです。
今後の需要増加として、Pythonを挙げる声が圧倒的多数でした。Pythonは、Javaと比べてコンパイルの手間が少なく、学習コストが低いと言われています。ウェブ開発ではRubyのエンジニアがまだまだ少なく、日本国内のIT人材不足も相まって、貴重な領域になるのではないだろうかという意見もありました。
AWSについては、本番環境を速やかにリリースできる点が魅力であり、従来のようなシステム構築の作業負担を軽減できるため、さらに活用シーンが増えるという声が多くありました。
IT業界全体の流れと似ている議論となりましたが、参加メンバーにとっては状況を再確認するいい機会になったのではないでしょうか。今後もSES業界の中で動向を確認し、ニーズに応えられるよう考慮したいところです。