SESビジネスで欠かせないのが、エンジニアのスキルシート。今回はスキルシートのチェックポイントを参加者の目線などを含めてディスカッションいたしました。また今回はGMO Yours・フクラスにてスペースをお借りさせていただきました!ご提供いただき感謝いたします。「会場提供:GMOインターネットグループ」さっそく各班に分かれ、ディスカッションを行いました。・案件とスキルシート内容のマッチングスキルシートと案件のマッチングを重視しているという意見は多かったです。スキルと経験が求められる案件に合致しているかが重要であるとの内容です。・詳細情報の確認詳細情報の掲載を重要視しており、要件定義やプロジェクト概要について詳細な情報が記載されているかなど確認する。記載内容の文言が正しく示されている(記載内容が解釈できるか)もチェックポイントであるという声も多かった印象です。・スキルシートの見やすさスキルシートが分かりやすく整理されており、要所を押さえているかがポイントであるという意見も。いまは機会は減っていますが、ファイルとして印刷プレビューに正しく収まっているかなども細かく皆さん見ている方も多かったです。・整合性ファイル名と中身の整合性を確認するとともに、個人の情報(イニシャルや年齢など)やプロジェクトの詳細と記載内容の整合性をチェックするという意見もありました。・その他の注意事項インフラエンジニアの場合は資格取得をしているかの確認は必須ではないかとの意見もありました。また年齢と経験が合っているか(社会人歴と業界での経験年数など)をポイントにするという内容も。特に短期プロジェクトが多い場合は、慎重に内容を確認しないといけないと感じます。エンジニアとの顔合わせを行うポイントも述べており、経験を自分の言葉で説明できるかが重要だと話がありました。参加者が異なるチェックポイントを強調していましたが、共通してスキルシートが整然としており、詳細情報が提供されていることが重要です。また、エンジニアとの顔合わせに向けての準備も大切にされていました。
客先に常駐することが多いSESにおいて、エンジニアの働きぶりを間近に見る機会が少ないため、どのような評価基準が必要になるのでしょうか。エンジニア自身のスキルアップはもちろん、数字に置き換えられる定量評価、行動や努力を対象とする定性評価など、非常に気になる点が多いのも事実です。各社はどのような評価体制を敷いているのか、どのような工夫を凝らしているのか。ざっくばらんに議論した内容は下記の通りです。社内に評価制度を設けていないやはり、常駐型で稼働するエンジニアの評価は難しいという声が一番多かったように感じます。そうなると独断と偏見で評価しているのが実態となり、働くエンジニア社員にとって本当に良い環境なのか気になるところです。エンジニア社員との面談履歴・評価シートを作成・管理評価制度自体は存在しないが、評価内容を管理すること自体は行っているということでした。評価時期になった際に振り返りやすくしているということなのでしょう。常駐先のマネージャーとクライアントに評価を代行経営側/営業側ともに、常駐先で稼働しているエンジニアの業務を目の当たりにすることが難しい状況のため、評価を一任しているという企業も多かったです。目標設定の達成度合いで評価いわゆる一般的な企業と同じように、目標設定を行った上で達成度合いを数値化し、評価を行う企業も多く存在しました。常駐先では見えない部分が多いですが、エンジニア自身が目標を意識できる唯一の方法ではないでしょうか。社員ランクを定めて対応社員ランク(自社で定めた等級)を設け、その内容に基づいて評価するパターンです。人事制度では一般的なやり方だと思いますが、技術的な指標でランクが可視化されるため、分かりやすいのではないでしょうか。評価システムを導入して運営評価システムを導入し、エンジニア自身にも評価項目を認識させて管理する会社もありました。その他では、技術系資格の取得を評価対象とする声なども挙がっていました。中には、レベル感は不明ですが論文を提出してもらって評価する企業もありました。エンジニアによる直談判を受け付け、それをもとに評価するという声もありました。エンジニアが自分をアピールする機会や練習にもなるので、面白い取り組みといえるのではないでしょうか。目標設定と行動管理は評価制度の根本であり、定量評価と定性評価をきちんと見ていく意識が企業側には必要なのだと改めて感じました。エンジニアが成長すれば、大型プロジェクトにアサインされ、開発規模も大きくなっていきます。企業からすると、そのようなビジネスの機会を逃さないよう社員の成長を描くことができるか、またそのような評価軸を持つことができるかという、業界のビジネスモデルを再考する内容だったのではないでしょうか。
客先常駐が多いSES業務において、各エンジニアのスキル向上は各社の取り組みが影響しているといっても過言ではありません。エンジニアにスキル向上の機会を与えられないと、離職につながってしまう可能性もあります。そのため、各社がどのような取り組みをしているかは非常に気になりますし、参考にしたいはずです。ディスカッションの内容は次の通りになります。・技術系の勉強会やオンラインサロンなどを活用エンジニアのスキルアップに欠かせないのが、企業側で独自対応している勉強会などだと感じます。最近はオンラインでも開催できるため、以前のようにクライアント企業の業務が終わってから自社に集まる必要もなくなり、よりスムーズに実施できるようになりました。勉強会については、自社で用意するだけでなく、外部に委託しているという意見もありました。外部サービスの場合は、技術系スキルだけでなく、リーダー育成などの講座も活用しているそうです。・エンジニアのスキル目標を把握個別のミーティングで把握する流れが基本になります。まずは、エンジニア自身がどのような技術を身に付けたいか、どのようなスキルを習得すればもっと業務に貢献できるかなどを聞き出します。その上で、どのような学習をすればいいのか、いつまでに習得すればいいのかを落とし込んでいき、スキルアップの進行状況を第三者的に見るということになります。同時に課題の発掘などもつながるので、個別のヒアリングはとても重要になります。・クライアント企業とスキル向上のための相談エンジニアのスキル向上について、クライアント企業にも一緒に検討してもらっているという声もありました。客先での実際の業務内容から、ステップアップに必要なことを課題として取り組ませ、クライアント企業にも協力してもらっているそうです。自社だけだと、なかなか具体的な課題を出すことが難しい部分もあるため、顧客と良好な関係を築いていることが前提となりますが、非常に良い工夫だと思います。・新人教育の担当経験を積んだエンジニアのスキル向上のため、通常の単独業務でなく、新人を一緒に従事させて体制化することで、現場担当者からサブリーダーへとステップアップを図ります。また、新人に仕事を教えることが自分の振り返りにもなるでしょう。・資格手当や書籍代/外部セミナー受講料などの支給エンジニアのスキル向上施策として、既に導入している企業は多いと思いますが、少し変わった取り組みでは、資格を取得すると給与が上がる仕組みを取り入れている企業もありました。給与につながるのであれば、資格取得を目指すエンジニアも増えていきそうですね。・業務(スキル)チャレンジができるような業務を選択これまでは金融系システムに携わっていたエンジニアの担当業務をウェブ系システムに変更させたり、開発工程だけでなく上流工程も担当できるようにクライアント企業に打診したりするなど、業務上でチャレンジできる選択肢を与えます。もちろん、クライアント企業にお願いするだけでなく、自社でフォロー体制を示して、エンジニアのスキル向上に取り組んでいるケースもありました。その他にも、客先の業務だけでは、チャレンジする機会が少なくなってしまう傾向にあるため、自社で請け負った開発案件にアサインして経験を積ませている企業などもありました。また、月次で自社の全体会議を開き、そこでクライアント企業の業務内容を発表させるなど、できるだけエンジニアの視野を拡げさせるように工夫している事例もありました。SES業界では、“エンジニアファースト”という声を昨今よく耳にしますが、エンジニアがどのようなスキルを習得したいか、何をもって幸せなのかを追求し、叶えるように努めているという企業もあります。ベテランエンジニアが相手となると、さらなる工夫が必要になるでしょう。基本的には完全に自走してもらっていく中で、個別面談やクライアント企業の協力を得ながら課題を発掘し、事実に即して修正していくほかないような気がしています。参加メンバーは、エンジニアのスキル向上をいま以上に深く考えていかないといけないと、改めて考えることにつながったのではないでしょうか。
業界ではフリーランスエンジニアの方々にご協力いただく機会が、ここ数年で本当に多くなっています。フリーランスエンジニアにご協力いただく際のフォローや契約時の注意点などを、今回はディスカッションいたしました。 フリーランスエンジニア フォロー面・月1回のランチやコミュニケーション手段の重視コミュニケーションはビジネスにおいて非常に重要です。定期的な対面やオフラインの交流は信頼構築に役立ちます。・フリーランス集客媒体が増えている他社への流出を防ぐ。流出を心掛ける姿勢は理解できますが、ただ業界トレンド的に増加傾向であり、より各社の工夫が大切ではないでしょうか。・個人情報や生活様式の把握パーソナライズされたアプローチは信頼を築く手助けになりますが、ただ、プライバシーには十分な注意が必要です。・業務内容と希望業務の一致プロジェクトの進捗管理と希望業務の一致に配慮することで、モチベーションの向上が期待できる。・信頼性と営業トラブル回避信頼性は不可欠です。営業との調整が円滑であることも強調されますね。・インボイス制度への理解促進支払いや契約に関する透明性は信頼を深めます。インボイス制度についての理解がもらえるよう努める。・クライアントへ紹介前の人柄把握SESは人と人との関係といっても過言ではないです。紹介前に相手のニーズや性格を理解することは成功の鍵であり必要不可欠ではないでしょうか。・案件参画後の報告書提出の確認プロジェクトの進捗や成果を確認することで、トラブルの未然防止やクオリティの向上が期待できます。・ミッションの認識と課題解決への促進プロジェクトの目的や課題を理解し、それに向けて共に努力する姿勢は価値を提供する手段だと感じます。契約時の注意点・内税、外税の確認契約金額について、税金関連のルールは、法令順守のためにも確認が重要ですね。フリーランスの方の場合、適格請求書発行事業者番号の取得によって変わってきますので、必須確認事項となるのではないでしょうか。・インボイス制度の確認適格請求書発行事業者番号の取得をしているかの確認は現在は必須となりますね。取得していない方と取引できない企業も最近は存在するのではないでしょうか。・覚書の取り交わし契約の条件や取引ルールを文書化したものを準備し、トラブル時に見返せるようにしておくことも重要です。具体的な条件や商流に関する事項を記載しておくのも良いでしょう。・緊急連絡先の確保災害や緊急事態に備えて、連絡手段を確保しておくことが重要です。・直契約フリーランスプライベートを知っている方と契約を行うのが、人柄など理解があり良いという意見もありました。ビジネスとプライベートの境界を明確にし、プロフェッショナリズムを保つよう心がけることが大切ですね。・第三者への連絡先取得フリーランス本人に連絡が取れない場合のため、緊急時の代替手段を確保すること。・BPフリーランスの取引ビジネスパートナーや営業との信頼関係を築くことで、円滑な連絡と問題解決が期待できます。・面談前の確認過去の案件終了理由やスキルシートの内容から、フリーランスの信頼性や適合度を判断することが重要です。・20代経験浅めなフリーランスへの注意経験が浅い場合は、サポートが必要なケースがあります。期待値を明確に伝え、コミュニケーションを大切にしましょう。・書面での取り交わし条件面や支払い条件は文書で確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。・固定精算の場合細かい条件を取り交わすことで、稼働が低い場合の調整が円滑に行えます。・契約期間とプロジェクト期間契約期間やプロジェクト期間が長期の場合、期間中の調整や変更に対する柔軟な対応を確認しておくことが重要となる。・トラブル発生時の対応トラブル時には、事前にルールや対応方針を共有し、円滑な解決に向けて努めることが大切。・トラブルから法的手続きまで進んだ場合法的手続きが必要な場合、適切な法的アドバイスを受けながら進めることが賢明となります。弁護士にも色々と意見を求めるのが安全ではないでしょうか。・事前調査フリーランスの方の調査を必ずしているという企業もありました。あくまで独自観点での調査とはなりますが、信頼性の確認に役立つはずです。フリーランスエンジニアと契約して良かった出来事・友達の紹介フリーランスエンジニアが友達を紹介してくれ、追加のアサインが確定した。友情に基づく信頼は、ビジネスにおいても大きなアドバンテージとなります。・過去のお客様紹介過去に参画したお客様を紹介いただけた。エンジニアの実績と信頼を示すものです。よい対応が企業側にあったからこその賜物です。・自社の正社員へ切り替えフリーランスから自社の正社員への切り替えは、エンジニアが提供する価値が高く、信頼性があり、組織にとって有益であるという確信の表れではないでしょうか。・優先的な動きフリーランスエンジニアが自分を優先して動いてくれたことは、自信へのコミットメントと専念を示しています。担当も必ず応えるという効果が発動しますね。・取引先での重要なポジションの担当フリーランスエンジニアがコアな取引先の情報システム(情シス)に参画し、重要なポジションを担うまで頑張ってくれたお陰で、取引先との信頼関係を築く助けになりました。
業界ではフリーランスエンジニアの方々にご協力いただく機会が、ここ数年で本当に多くなっています。フリーランスエンジニアにご協力いただく際のフォローや契約時の注意点などを、今回はディスカッションいたしました。 フリーランスエンジニア フォロー面・月1回のランチやコミュニケーション手段の重視コミュニケーションはビジネスにおいて非常に重要です。定期的な対面やオフラインの交流は信頼構築に役立ちます。・フリーランス集客媒体が増えている他社への流出を防ぐ。流出を心掛ける姿勢は理解できますが、ただ業界トレンド的に増加傾向であり、より各社の工夫が大切ではないでしょうか。・個人情報や生活様式の把握パーソナライズされたアプローチは信頼を築く手助けになりますが、ただ、プライバシーには十分な注意が必要です。・業務内容と希望業務の一致プロジェクトの進捗管理と希望業務の一致に配慮することで、モチベーションの向上が期待できる。・信頼性と営業トラブル回避信頼性は不可欠です。営業との調整が円滑であることも強調されますね。・インボイス制度への理解促進支払いや契約に関する透明性は信頼を深めます。インボイス制度についての理解がもらえるよう努める。・クライアントへ紹介前の人柄把握SESは人と人との関係といっても過言ではないです。紹介前に相手のニーズや性格を理解することは成功の鍵であり必要不可欠ではないでしょうか。・案件参画後の報告書提出の確認プロジェクトの進捗や成果を確認することで、トラブルの未然防止やクオリティの向上が期待できます。・ミッションの認識と課題解決への促進プロジェクトの目的や課題を理解し、それに向けて共に努力する姿勢は価値を提供する手段だと感じます。契約時の注意点・内税、外税の確認契約金額について、税金関連のルールは、法令順守のためにも確認が重要ですね。フリーランスの方の場合、適格請求書発行事業者番号の取得によって変わってきますので、必須確認事項となるのではないでしょうか。・インボイス制度の確認適格請求書発行事業者番号の取得をしているかの確認は現在は必須となりますね。取得していない方と取引できない企業も最近は存在するのではないでしょうか。・覚書の取り交わし契約の条件や取引ルールを文書化したものを準備し、トラブル時に見返せるようにしておくことも重要です。具体的な条件や商流に関する事項を記載しておくのも良いでしょう。・緊急連絡先の確保災害や緊急事態に備えて、連絡手段を確保しておくことが重要です。・直契約フリーランスプライベートを知っている方と契約を行うのが、人柄など理解があり良いという意見もありました。ビジネスとプライベートの境界を明確にし、プロフェッショナリズムを保つよう心がけることが大切ですね。・第三者への連絡先取得フリーランス本人に連絡が取れない場合のため、緊急時の代替手段を確保すること。・BPフリーランスの取引ビジネスパートナーや営業との信頼関係を築くことで、円滑な連絡と問題解決が期待できます。・面談前の確認過去の案件終了理由やスキルシートの内容から、フリーランスの信頼性や適合度を判断することが重要です。・20代経験浅めなフリーランスへの注意経験が浅い場合は、サポートが必要なケースがあります。期待値を明確に伝え、コミュニケーションを大切にしましょう。・書面での取り交わし条件面や支払い条件は文書で確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。・固定精算の場合細かい条件を取り交わすことで、稼働が低い場合の調整が円滑に行えます。・契約期間とプロジェクト期間契約期間やプロジェクト期間が長期の場合、期間中の調整や変更に対する柔軟な対応を確認しておくことが重要となる。・トラブル発生時の対応トラブル時には、事前にルールや対応方針を共有し、円滑な解決に向けて努めることが大切。・トラブルから法的手続きまで進んだ場合法的手続きが必要な場合、適切な法的アドバイスを受けながら進めることが賢明となります。弁護士にも色々と意見を求めるのが安全ではないでしょうか。・事前調査フリーランスの方の調査を必ずしているという企業もありました。あくまで独自観点での調査とはなりますが、信頼性の確認に役立つはずです。フリーランスエンジニアと契約して良かった出来事・友達の紹介フリーランスエンジニアが友達を紹介してくれ、追加のアサインが確定した。友情に基づく信頼は、ビジネスにおいても大きなアドバンテージとなります。・過去のお客様紹介過去に参画したお客様を紹介いただけた。エンジニアの実績と信頼を示すものです。よい対応が企業側にあったからこその賜物です。・自社の正社員へ切り替えフリーランスから自社の正社員への切り替えは、エンジニアが提供する価値が高く、信頼性があり、組織にとって有益であるという確信の表れではないでしょうか。・優先的な動きフリーランスエンジニアが自分を優先して動いてくれたことは、自信へのコミットメントと専念を示しています。担当も必ず応えるという効果が発動しますね。・取引先での重要なポジションの担当フリーランスエンジニアがコアな取引先の情報システム(情シス)に参画し、重要なポジションを担うまで頑張ってくれたお陰で、取引先との信頼関係を築く助けになりました。
SESビジネスで欠かせないのが、エンジニアのスキルシート。今回はスキルシートのチェックポイントを参加者の目線などを含めてディスカッションいたしました。また今回はGMO Yours・フクラスにてスペースをお借りさせていただきました!ご提供いただき感謝いたします。「会場提供:GMOインターネットグループ」さっそく各班に分かれ、ディスカッションを行いました。・案件とスキルシート内容のマッチングスキルシートと案件のマッチングを重視しているという意見は多かったです。スキルと経験が求められる案件に合致しているかが重要であるとの内容です。・詳細情報の確認詳細情報の掲載を重要視しており、要件定義やプロジェクト概要について詳細な情報が記載されているかなど確認する。記載内容の文言が正しく示されている(記載内容が解釈できるか)もチェックポイントであるという声も多かった印象です。・スキルシートの見やすさスキルシートが分かりやすく整理されており、要所を押さえているかがポイントであるという意見も。いまは機会は減っていますが、ファイルとして印刷プレビューに正しく収まっているかなども細かく皆さん見ている方も多かったです。・整合性ファイル名と中身の整合性を確認するとともに、個人の情報(イニシャルや年齢など)やプロジェクトの詳細と記載内容の整合性をチェックするという意見もありました。・その他の注意事項インフラエンジニアの場合は資格取得をしているかの確認は必須ではないかとの意見もありました。また年齢と経験が合っているか(社会人歴と業界での経験年数など)をポイントにするという内容も。特に短期プロジェクトが多い場合は、慎重に内容を確認しないといけないと感じます。エンジニアとの顔合わせを行うポイントも述べており、経験を自分の言葉で説明できるかが重要だと話がありました。参加者が異なるチェックポイントを強調していましたが、共通してスキルシートが整然としており、詳細情報が提供されていることが重要です。また、エンジニアとの顔合わせに向けての準備も大切にされていました。
客先常駐が多いSES業務において、各エンジニアのスキル向上は各社の取り組みが影響しているといっても過言ではありません。エンジニアにスキル向上の機会を与えられないと、離職につながってしまう可能性もあります。そのため、各社がどのような取り組みをしているかは非常に気になりますし、参考にしたいはずです。ディスカッションの内容は次の通りになります。・技術系の勉強会やオンラインサロンなどを活用エンジニアのスキルアップに欠かせないのが、企業側で独自対応している勉強会などだと感じます。最近はオンラインでも開催できるため、以前のようにクライアント企業の業務が終わってから自社に集まる必要もなくなり、よりスムーズに実施できるようになりました。勉強会については、自社で用意するだけでなく、外部に委託しているという意見もありました。外部サービスの場合は、技術系スキルだけでなく、リーダー育成などの講座も活用しているそうです。・エンジニアのスキル目標を把握個別のミーティングで把握する流れが基本になります。まずは、エンジニア自身がどのような技術を身に付けたいか、どのようなスキルを習得すればもっと業務に貢献できるかなどを聞き出します。その上で、どのような学習をすればいいのか、いつまでに習得すればいいのかを落とし込んでいき、スキルアップの進行状況を第三者的に見るということになります。同時に課題の発掘などもつながるので、個別のヒアリングはとても重要になります。・クライアント企業とスキル向上のための相談エンジニアのスキル向上について、クライアント企業にも一緒に検討してもらっているという声もありました。客先での実際の業務内容から、ステップアップに必要なことを課題として取り組ませ、クライアント企業にも協力してもらっているそうです。自社だけだと、なかなか具体的な課題を出すことが難しい部分もあるため、顧客と良好な関係を築いていることが前提となりますが、非常に良い工夫だと思います。・新人教育の担当経験を積んだエンジニアのスキル向上のため、通常の単独業務でなく、新人を一緒に従事させて体制化することで、現場担当者からサブリーダーへとステップアップを図ります。また、新人に仕事を教えることが自分の振り返りにもなるでしょう。・資格手当や書籍代/外部セミナー受講料などの支給エンジニアのスキル向上施策として、既に導入している企業は多いと思いますが、少し変わった取り組みでは、資格を取得すると給与が上がる仕組みを取り入れている企業もありました。給与につながるのであれば、資格取得を目指すエンジニアも増えていきそうですね。・業務(スキル)チャレンジができるような業務を選択これまでは金融系システムに携わっていたエンジニアの担当業務をウェブ系システムに変更させたり、開発工程だけでなく上流工程も担当できるようにクライアント企業に打診したりするなど、業務上でチャレンジできる選択肢を与えます。もちろん、クライアント企業にお願いするだけでなく、自社でフォロー体制を示して、エンジニアのスキル向上に取り組んでいるケースもありました。その他にも、客先の業務だけでは、チャレンジする機会が少なくなってしまう傾向にあるため、自社で請け負った開発案件にアサインして経験を積ませている企業などもありました。また、月次で自社の全体会議を開き、そこでクライアント企業の業務内容を発表させるなど、できるだけエンジニアの視野を拡げさせるように工夫している事例もありました。SES業界では、“エンジニアファースト”という声を昨今よく耳にしますが、エンジニアがどのようなスキルを習得したいか、何をもって幸せなのかを追求し、叶えるように努めているという企業もあります。ベテランエンジニアが相手となると、さらなる工夫が必要になるでしょう。基本的には完全に自走してもらっていく中で、個別面談やクライアント企業の協力を得ながら課題を発掘し、事実に即して修正していくほかないような気がしています。参加メンバーは、エンジニアのスキル向上をいま以上に深く考えていかないといけないと、改めて考えることにつながったのではないでしょうか。
クライアント企業に必ずといっていいほど提示する機会の多いエンジニアのスキルシート。特にSESでの業務依頼に関する検討材料として参考にされるケースばかりです。 エンジニアが実際にクライアント企業の担当者と打ち合わせする際にもスキルシートに沿って会話する流れがスタンダードとなっており、営業担当者や会社単位で工夫している点や課題・悩みがありました。まとめた内容は次の通りになります。スキルシートの作成者エンジニア社員本人が作成するという声が多かったです。営業担当と上長で添削し、良い内容にするケースがほとんどとなりますが、今回の講義を聞いた上でのディスカッションだったため、営業担当者が介入・対応することに納得されている方もいらっしゃいました。スキルシートのフォーマット各社それぞれで統一性がない状況であり、ばらばらで見にくかったり、他社とフォーマットがかぶっていたり、書式でどこの企業の社員か分かったりするといった声も挙がっていました。いっそのこと業界で標準規格を作ってはどうかなどの意見もあったので、組合としても今後検討していきたい内容だと感じています。スキル以外の記載内容人物アピールの記載で「努力家です」などのよく使うキーワードではなく、表現を工夫して記載するようにしている方がいました。例えば、自宅でサーバーを組み立てて勉強しているといった具体的なエピソードを記載しているそうです。フリーランスエンジニアのスキルシート若いエンジニアは経験も少ないため、どうしてもスキルが低く見られがちといいます。記載方法やフォーマットは基本的に自由なため、希望する業界や業種、対応するポジションなどの詳細をヒアリングし、修正するよう工夫しているようです。打ち合わせ(顔合わせ)での整合性SES業務の初回打ち合わせでは、クライアント企業がエンジニアのスキルシートを事前に確認してからとなるケースが多いです。そのため、業務概要をきっちりと確認し、スキルシートから想定される質問を営業担当者の立場でエンジニア本人に前もって伝え、回答を考慮しておいてもらうように対応しています。未経験者や経験の浅いエンジニアのスキルシートアルバイトや他業種での経験内容も含め、現在のエンジニア業務につながるような内容を網羅するなどの工夫されていました。特にクライアント企業との打ち合わせ(顔合わせ)時にアピールできるよう自己紹介の練習をさせているという声は多かったです。数値化/グラフ化で対応スキル/経験などを数値やグラフで可視化する工夫をしています。コミュニケーション能力の補足スキルシートだけでは、エンジニアのコミュニケーション能力が伝わらないため、性格診断の結果を添付するという意見もありました。診断結果をクライアント企業に提出することで、会話が弾むこともあるかもしれないですね。
客先に常駐することが多いSESにおいて、エンジニアの働きぶりを間近に見る機会が少ないため、どのような評価基準が必要になるのでしょうか。エンジニア自身のスキルアップはもちろん、数字に置き換えられる定量評価、行動や努力を対象とする定性評価など、非常に気になる点が多いのも事実です。各社はどのような評価体制を敷いているのか、どのような工夫を凝らしているのか。ざっくばらんに議論した内容は下記の通りです。社内に評価制度を設けていないやはり、常駐型で稼働するエンジニアの評価は難しいという声が一番多かったように感じます。そうなると独断と偏見で評価しているのが実態となり、働くエンジニア社員にとって本当に良い環境なのか気になるところです。エンジニア社員との面談履歴・評価シートを作成・管理評価制度自体は存在しないが、評価内容を管理すること自体は行っているということでした。評価時期になった際に振り返りやすくしているということなのでしょう。常駐先のマネージャーとクライアントに評価を代行経営側/営業側ともに、常駐先で稼働しているエンジニアの業務を目の当たりにすることが難しい状況のため、評価を一任しているという企業も多かったです。目標設定の達成度合いで評価いわゆる一般的な企業と同じように、目標設定を行った上で達成度合いを数値化し、評価を行う企業も多く存在しました。常駐先では見えない部分が多いですが、エンジニア自身が目標を意識できる唯一の方法ではないでしょうか。社員ランクを定めて対応社員ランク(自社で定めた等級)を設け、その内容に基づいて評価するパターンです。人事制度では一般的なやり方だと思いますが、技術的な指標でランクが可視化されるため、分かりやすいのではないでしょうか。評価システムを導入して運営評価システムを導入し、エンジニア自身にも評価項目を認識させて管理する会社もありました。その他では、技術系資格の取得を評価対象とする声なども挙がっていました。中には、レベル感は不明ですが論文を提出してもらって評価する企業もありました。エンジニアによる直談判を受け付け、それをもとに評価するという声もありました。エンジニアが自分をアピールする機会や練習にもなるので、面白い取り組みといえるのではないでしょうか。目標設定と行動管理は評価制度の根本であり、定量評価と定性評価をきちんと見ていく意識が企業側には必要なのだと改めて感じました。エンジニアが成長すれば、大型プロジェクトにアサインされ、開発規模も大きくなっていきます。企業からすると、そのようなビジネスの機会を逃さないよう社員の成長を描くことができるか、またそのような評価軸を持つことができるかという、業界のビジネスモデルを再考する内容だったのではないでしょうか。
システムエンジニアリングサービス(SES)は人海戦術を中心とした労働集約型の業界です。エンジニアの人事評価や能力向上、目標設定、給与交渉など、さまざまな業務が発生しています。SESの契約はプロジェクトごとに期間を定めて業務を遂行するため、参画するメンバーや派遣先企業も一定ではありません。SES企業はクライアント企業との交渉でできるだけ良い条件を引き出さなければなりません。そうしなければ派遣されるエンジニアは報われません。実際、多くの分科会メンバーが頭を悩ませているのが現状です。議論をまとめた内容は下記の通りになります。エンジニアの能力向上などにより、開発だけでなく設計にも携われるようになったり、当初の業務以上のことをするようになったり、プロジェクトに必要な資格を取得したりなど、その時々で求められる明確な材料を持って、報酬や増員などを交渉するのが望ましいでしょう。分科会メンバーの過半数がこの意見に賛同していました。また、プロジェクトの終了などによって次の派遣が決まった際は、条件交渉のチャンスであるという意見もありました。金額交渉はもちろんですが、エンジニアの能力向上も考えてリーダー職にチャレンジするきっかけ作りとして活用してもいいでしょう。稼働しているエンジニアのドキュメントを自社でチェックし、キャリアアップやスキルアップのためのフォローをすることも大切です。その内容は、クライアント企業に随時アピールするのに役立ちます。目の前のプロジェクトに没頭していると、エンジニア自身が自分で気付くのはなかなか難しいものです。そういう意味では、非常に良い取り組みなのではないでしょうか。メールなどの証拠を残しておくことも重要です。その上で、例えば、稼働しているエンジニアが要件整理などの作業に携われるようになったら、報酬額を引き上げるといった条件を事前に取り決めておくという意見もありました。一方で、条件交渉はクライアント企業によっては、必ずしも良策とはならない場合もあるようです。そのようなときはエンジニアのことを考慮し、他社のプロジェクトに異動させるなどの対応が必要になります。ただ、現在のIT人材に対する需要の高さからすると、スムーズに進められるかもしれません。若手や熟練のエンジニアが混在するシステム開発領域では、まだまだ条件通りにならないことも多く、今後は標準化や平等性を追求する時代が来るのかもしれないと感じました。SES業界のビジネスモデルを追求する上で、条件交渉は避けては通れないものであることを再認識するとともに、能力開発や意欲向上といったエンジニアのケアも大切な要素であることが明確になりました。今後も各社の取り組みを楽しみにしています。
自社で抱えるITエンジニアではなく、パートナー企業のエンジニアに手伝ってもらうケースも増えています。各社間での相談や引き合いが多いため、エンジニア自身の成長やキャリアなどを考慮したプロジェクトを用意し、さまざまな選択肢を提案する流れとなっています。その場合、エンジニアの単価については、少しでも高い方がいいという声も多く、スキルに見合わない額面を出してくる企業も少なくありません。この点は、業界内でも重要な問題と認識されており、議論したいという声が上がったため、今回の議題としました。技術スキルの要素ではなく、予算で単価を提示するケース予算を開示している場合は、エンジニアの技術スキルに関係なく、予算上限の単価で提示されるケースが多く見られます。そのような情報は営業間で直接やり取りすることが多いため、案件の詳細を確認するだけでパートナー企業との単価交渉を諦めるのではなく、相互に納得できるようコミュニケーションを徹底しているという話がありました。忙しさのあまりおろそかになってしまいがちなため、納得感のある意見だと感じました。クライアント企業と事前に交渉し、予算単価の幅を広げておく稼働するエンジニアに応じて、それぞれ個別に予算単価をもらうケースも発生します。予算単価の交渉に備え、クライアント企業側へは自社エンジニアでは補えないことを分かってもらいます。そして、マネジメントの部分なども加味し、多少は予算の幅が広がることを事前に了承してもらいます。その上で、パートナー企業に声を掛け、スキル対象となるエンジニアを探す際に少しでも単価を多めに出せるように備えておくという意見もありました。やはり、他社に比べて単価が高い方が多数の案件に埋もれず、イメージが良いのではないでしょうか。通期ベース(年間)の実利益で考慮パートナー企業のエンジニア単価にどうしても折り合いが付かないが、どうしてもエンジニアの参画がプロジェクトとして必要な場合は、クライアント企業との通期ベース(年間)の実利益を考慮し、そのエンジニアが稼働することによるパフォーマンスを予想します。当初は利幅が小さくても、通期計画をもとにした将来的な実利益を目指し、依頼するケースもあるという意見もありました。これは会社の戦略次第かもしれませんが、エンジニア個々の単価を気にすることなく対応できる機動力は、中小企業の成長に欠かせない点だと感じさせる意見でした。その他では、パートナー企業との親交を深め、いざというときに協力してもらえる関係を構築しておく。そもそも企業単価が合わない場合は、あえて対応しないように徹底する。クライアント企業とともに対象エンジニアを検討した上で単価を決めて交渉する。このような営業独特の意見も出ました。今後、エンジニアの需要は増える一方、供給が足りなくなると言われています。国内地方でのニアショアや発展途上国へのオフショアなどでの対応も広がりつつありますが、プロジェクトの中心部分を分散する流れは、すぐにやってこないと思います。そのような中、エンジニアの確保がビジネスのカギになるのは言うまでもないでしょう。IT業界の営業戦略についても、エンジニアの確保や教育体制の構築という部分も含めた形で、もっと精力的にならないといけないのかもしれません。
クライアント先に常駐することが多いSES(システムエンジニアリングサービス)業界では、社内イベントを企画してエンジニアたちの帰社するタイミングを図るケースが割と当たり前になっています。また、通常業務の中でも社内コミュニケーションを大切にしており、ツールの活用や独自の対応方法などについても話し合われました。以下は話題に上ったイベントの企画案やコミュケーション施策の一部です。取り組みの効果を高めるため、いろいろと工夫しているようです。コミュニケーションのハードルを下げるために、ワンコインで社内の懇親会へ参加できるようにしている懇親会の食事をテーマに工夫している。レンタルキッチンなどを活用するなどして交流を図っているエンジニア向けに最新技術などの勉強会を定期的に実施。業務で触れていない技術領域をターゲットにするなど、参加者の興味を引きつけるよう心掛けている社内での部活動を推奨し、部費を会社で補助。趣味から始まる交流を実践している常駐先のエンジニアにも組織運営に参画してもらい、人事評価につなげることで組織の活性化を図っている会社紹介の冊子作りを社員たちに任せ、担当社員の生い立ちを紹介したり、表紙のモデルに起用したりと独自性を追求するSNSアカウントの登録を必須とし、企業の非公開グループを使ってコミュニケーションを図るようにしているその他にも、社員用のWikiページを作成して情報を可視化したり、ボードゲームやカードゲーム、テレビゲームなどを通じて交流したりするといった取り組みがありました。IT業界の置かれている理想と現実を明らかにし、そのギャップを埋めることで離職率を低下させようとする動きや、オフィスから3km圏内に居住すると家賃が補助されるといった制度なども同じ意識の現れだと感じました。SNSの活用は多くの企業が実践しており、コミュニケーションツールとして不可欠になっています。ただし、自発的に発信する仕組み作りが肝になると感じており、評価項目なども含めて検討していくのが課題ではないでしょうか。一致団結して、組織力を強化しなければならない昨今の社会の中で、どこまでチームワーク力を追求できるかが重要な要素となります。特に中小企業はまだまだ社員一人ひとりの力で乗り切ることが多く、より一層の団結力が求められるでしょう。
改正労働者派遣法の施行から丸3年となる9月末日を機に、3年の期限を越えて同じ人を同一部署で働かせることができなくなります。雇用の調整として使われるケースはまだまだ多く、派遣法が目指している正社員への転換には壁があるのも実態ではないでしょうか。改正された派遣法は「常用雇用の代替になることを防ぎ、労働者のキャリア形成を図る」(厚生労働省)ため、2015年9月末に施行されています。3年経過した労働者に引き続き同じ仕事をさせるには、派遣先の企業が正社員などとして直接雇用するか、派遣会社が労働者と期間の定めのない無期雇用契約を結ぶことが必要になります。フリーランスや有期雇用で働くエンジニアもまだまだ多いため、働き方改革とは少し逆の発想だと感じてしまうのは私だけでしょうか。クライアント企業に常駐するケースが多く、派遣契約もあれば、準委任契約、業務請負契約など、さまざまな契約内容が発生するシステムエンジニアリングサービス業界です。派遣法の観点をズレると、偽装派遣や偽装請負などと疑いを掛けられることも少なくはありませんので、細かい議論内容は控えます。またSES業界では、納品物を定義して対応することが多いのです。これは勤務表だけでなく、作業報告書やソースコード、ドキュメントなども含めて、事前に定義することで派遣契約との違いを明確にします。準委任契約では、オフショアやニアショアでのラボ型開発も増えてきています。SESといっても過言ではない内容ですので、エンジニアの需要と供給のバランスを考えると増加傾向にあるのではないでしょうか。法律の見解について、参加メンバーで議論するのは少し異例でしたが、皆さん活発に疑問を投げ掛けていました。今後も派遣法の内容を含めた業界動向は、現場からの意見も吸い上げて参考にしたいと思います。
現在、ITエンジニア=Javaプログラマーというイメージを持っている人が多く、ITインフラ周りではAmazon Web Services(AWS)や.NET系の技術者が好まれるという意見が出ました。また、人工知能(AI)関係はPython、モノのインターネット(IoT)関連の組み込み系はC/C++などがトレンドとなっています。Javaは多機能な開発環境で企業利用も根強く、システムエンジニアリングサービス業界では最もニーズの高い言語と考えられています。AWSはすぐにサーバを構築・運用できる点で利便性が高く、インフラとして重宝されているのではないでしょうか。一方で、API連携などの知識が求められることが多くなっているのではないかという声もありました。ウェブ系の開発では、PHP、Ruby、JavaScriptが人気という意見が多く、JavaScriptフレームワークではReact.js、Vue.jsのニーズが高くなっています。政府などの官公庁系の案件に関しては、COBOLやCへの需要がまだまだ高いようです。今後の需要増加として、Pythonを挙げる声が圧倒的多数でした。Pythonは、Javaと比べてコンパイルの手間が少なく、学習コストが低いと言われています。ウェブ開発ではRubyのエンジニアがまだまだ少なく、日本国内のIT人材不足も相まって、貴重な領域になるのではないだろうかという意見もありました。AWSについては、本番環境を速やかにリリースできる点が魅力であり、従来のようなシステム構築の作業負担を軽減できるため、さらに活用シーンが増えるという声が多くありました。IT業界全体の流れと似ている議論となりましたが、参加メンバーにとっては状況を再確認するいい機会になったのではないでしょうか。今後もSES業界の中で動向を確認し、ニーズに応えられるよう考慮したいところです。
今回もいろいろな意見が出ました。その中には、エンジニアに嫌われないように心掛けながら行動するというものもありました。信頼関係の構築は無駄にならないという考え方から、意欲的な方々が多かったイメージです。対面・電話・メールなどコミュニケーション方法はさまざまですが、「相手の気持ちに寄り添うこと」「相手の懐に入り込むこと」で、関係を深めていくことが重要となるでしょう。相談相手として頼られる存在になれるよう考えて行動したいものですね。パートナー企業の営業同士でもコミュニケーションを取る 前段でも記載していますが、やはりコミュニケーションが信頼関係の基本だと参加者は口をそろえます。これも業界特有ですが、まさに“持ちつ持たれつ”の関係です。パートナー企業に紹介されたエンジニアのスキルを把握 自社で抱えるエンジニアだけでなく、パートナー企業のエンジニアについてもスキルレベルを把握していれば、信頼関係の構築につながるのは間違いないですね。後々の営業活動で生かせるのではないかという意見も多数ありました。1人の募集枠にパートナー企業のエンジニアも含めて複数人を提示し、リスクヘッジする 営業寄りの意見ですが、これも業界特有です。自社のエンジニアには限りがあるため、パートナー企業のエンジニアも含めて複数人を提案しておくことで、オファーをもらえる可能性が高くなります。もし自社エンジニアではなくパートナー企業のエンジニアにオファーがあった場合、今度はパートナー企業に対して自社エンジニアを優先してもらえるよう対応をお願いしやすくになりますよね。事前の情報共有でエンジニアの意向を確認しておく パートナー企業のエンジニアの協力が一番重要であるため、稼働プロジェクトの詳しい情報を共有できるようにし、信頼度を上げる努力をします。そうすることで意見の吸い上げや、他のプロジェクトへの異動も可能になります。契約条件以外の価値 パートナー企業との契約では、他社より少しでも良い条件を提示することがよくありますが、それ以外の価値を示せるとなおいいです。例えば、「2カ月後には2人増員できる」「ブロックチェーン関連のプロジェクトに未経験でも参画できる」など、付加価値を見せることが重要だという意見も多かったです。
参加者全員が関わっているビジネスモデル「システムエンジニアリングサービス(営業側の実態とは)」について、原点に立った形で、いつものようにグループでディスカッションしました。参加者が感じているポイントとして、ITエンジニアの不足は共通していました。昨今ではITの普及が進み、ITエンジニアも増えている実感はあるものの、IT普及の需要にエンジニアの人口が追いつけていないのが実情です。業務遂行のためにITエンジニアを求める企業が多く、そこでシステムエンジニアリングサービスが成り立っているという事情があります。初期投資をそこまで必要とせずに対応できるビジネスモデルITエンジニア人材の雇用ができれば、企業はシステムエンジニアリングサービスを要求し、仕事として委託を請けることが可能なため、初期投資としては少ないイメージ受託開発に比べてリスクが少ないシステムエンジニアリングサービスとしては、業務対応を行うITエンジニア自信の能力や業務対応で対価をお支払いいただくケースがほとんどのため、受託開発のようにシステム完成での対価とならず、リスクとしては少ないと言えるのではないだろうか。成果物がなくても対価をお支払いいただける前者で記載したように、ITエンジニア自信の能力や業務対応で対価をお支払いいただくケースがほとんどのため、保守作業のように新規開発に比べて成果物として残らない内容の場合も対価をお支払いいただける。できる限り責任者を立てて常駐対応を行うどうしても常駐するエンジニアが、責任者でない場合はクライアント企業との連携にも不安が募る部分も発生するため、対策として責任者も常駐できるよう工夫をしていきたい。相性の良い会社同士で進めていくことを意識する人材不足だからこそ、パートナー企業よりエンジニアの方にお手伝いいただくケースが多く発生します。その際は、企業として技術特色は勿論ですが、営業間での連携が多く、ビジネス融合や担当者との会話のフィーリングなども含めて、連携がスムーズに対応できると感じる企業と進めていくのがスタンダードになっています。実はこちらでは記載しきれないほど意見としては多く出ていましたが、中には縁の下の力持ちといった仕事が多いため、クライアント企業を中心に対応していくことがミッションでもあるので、あまり目立たずに進めていくことが重要であるという、違う見解からの意見もありました。あとは業界ならではですが、紹介支援という形で自社では対応できない場合に、お付き合いのある企業を紹介し、対価をお支払いいただくというケースも多く、法律的には大丈夫なのかとか、企業によっては努力の一環なので、対価のお支払いには応じないなどそれぞれの考え方があるようです。今後もニーズ自体は増加すると想定できるシステムエンジニアリングサービスでは、さまざまな独自での対応なども多くなりそうです。 またタイミングをみて実態調査的な内容は、このような形で意見などディスカッションしていきたいキーワードだと感じました。