人的資本経営の文脈では、「提案〜面談前」の行動が“エンジニアの価値”を決める。
このフェーズをどれほど丁寧に整えられるかが、面談通過率・アサイン率・現場の信頼に直結する。
基本動作の徹底 × 手触りのある後追い
・提案したら 必ず電話フォロー
・「会ってほしい」など、握っているエンジニアの価値を直接伝える
・提案できる人がいなければ、近しいスキルで提案し アピールポイントで差をつける
・Ccに上司や代表を入れて後追い依頼 → 組織として取りにいく姿勢を見せる
→ いわゆる“提案の熱量”が可視化される動き。
先回り型の提案準備
・面談依頼が来る前に、 可能日・フルネーム・希望条件を事前収集
・自己紹介動画の活用(=人柄の透明化)
・面談1回でも事前対面で人物把握
・提案理由や望むスタンスを明文化・共有
→ 提案時点で「この人を出せば勝てる」が明確になる仕組み。
懸念点の事前つぶし徹底
・外国籍→録音で発話クリア
・フリーランス→実績確認
・直近退場理由→必ず言語化
・面談依頼が来ていない人まで連れていき、参画に繋がったケースも
→ “懸念管理”を徹底し、
「出したら落ちる」状態を作らない仕組み。
面談の通過率を上げる“事前練習”
・事前に「話すポイント」指導
・面談中に流れが悪ければ 営業が入り、流れを戻す
→ 面談はエンジニア任せにしない。“同席支援”で確度を倍に。
面談の型をつくる
・経歴説明はフォーマット化(体制・人数・役割)
・面談後の所感回収フォーマット
₋良かった点
₋懸念点
₋並行状況
→ 面談後のPDCAが回り、再現性が生まれる。
懸念を先に潰し切る姿勢の重要性
・面談前に不安要素を排除しておく
・「不安を残したまま面談に出さない」
→ 面談前の情報整理が“勝てる面談”の前提。
オンライン面談の質を最大化
・事前面談で人物確認
・面談回数を減らす動き
・面談終了後にエンジニアを退室→お客様にフォロー
・スキルシートの事前表示
・カメラ目線/照明チェック/背景
・Teamsの不具合はWeb版に切替
・トークスクリプトを用意
→ オンライン時代の“面談品質マニュアル”として非常に有効。
松竹梅提案(案件がふわっとしている時)
・上〜中〜下 のレベルを複数出すことで
お客様の求める温度感が明らかになっていく。
→ 特に曖昧案件では効果的。
オンライン面談のスタンス
・顔出ししない人がいる → お客様側にも顔出し依頼は可能
・本音は「対面が理想」
→ 信頼は“顔”から始まる。
情報の見せ方改革
・ExcelのスキルシートはPDF化
・画面共有をエンジニアに任せる(主体性・見せ方の練習)
・スキルシート以外に 自己紹介PowerPoint を持たせる案
・提案時に「なぜこの案件に合うのか」を必ず記載
→ “書類のクオリティ”=エンジニアの価値になっている時代。
提案は“情報の精度”
面談は“準備の深さ”
成約は“信頼の量”で決まる。
エンジニア任せにしない。
営業任せにしない。
“二人三脚で勝ちにいく仕組み”が組織の力になる。
人的資本経営とは、
エンジニアの価値が最大化される“舞台”を整えること。