AI活用の"今"と"これから"

2026-07-17 09:27

2026年7月に開催されたビジネスサロン(分科会)第二部では、第一部の「AIで強化するSES営業」講演を受けてのディスカッションとして、各社が実際にAIをどう業務に取り入れているか、そしてこれからどう活用していきたいかを共有いたしました。現場のリアルな声が数多く挙がりましたので、その内容をご紹介します。

◆すでに取り組んでいるAI活用事例

総務・バックオフィス業務では、勤務表のチェックに画像分析を活用し、手書き内容を読み取る取り組みが挙がりました。営業・マッチング業務では、AIを使って案件と技術者のマッチング作業を効率化する事例や、スキルシートのフォーマットを読み込ませてサマリーのベースを自動作成する取り組みが共有されました。

面談対策の分野では、案件内容と技術者のスキルシートをAIに読み込ませて想定面談の練習を行い、差分抽出から面談対策までを一貫して行う事例が印象的でした。あわせて、疑似面談ツールを独自に作成し活用している企業もありました。

このほか、リーガルチェックやメール文面のたたき台作成、会議室での対面打合せにおける議事録の自動生成など、日常業務の効率化にAIを活用する動きが各社で進んでいます。資料作成や営業ツール用資料、就業規則の作成・リーガルチェックにAIを活用する事例も挙がりました。

参画が決まったメンバーに対して、必要なスキルとの差分をAIに抽出させ、入場前の教育に役立てるという工夫や、面談内容からエンジニアの傾向を分析する取り組みも紹介されました。

◆これから活用してみたいこと

社員評価やAIマッチングの高度化、見込み客への提案内容のアイデア出しへの活用を検討する声が挙がりました。また、AIを使った新しいサービスの企画や、AI活用プロジェクトに必要な研修・教育プログラムの整備にも関心が集まっています。業務効率化の"その先"、つまりAI活用をどう事業成長につなげていくかという視点も今後のテーマとして共有されました。

◆現場で挙がった懸念・質問

Google Geminiを利用する際にExcelファイルが読み込めないという課題については、CSVファイルに変換して読み込ませる方法や、ファイルの閲覧・更新権限の設定を見直すといった対応策が話し合われました。

LINEなどでやり取りされる要員・案件一覧のURL先まで読み込ませたいというニーズに対しては、LINE公式アカウントを作成しグループに追加することで、情報を読み込ませる運用が案として挙げられました。

このほか、疑似面談で人間性まで正しく評価できるのか、AIが作成した経歴書と実際のエンジニアの能力に乖離が生じないか、といった懸念も共有されました。運用ルールの策定や情報セキュリティ体制の整備(ISO 42001なども参考に)についても、各社が課題として意識している様子がうかがえました。

【運営事務局より】

今回のディスカッションでは、マッチングや資料作成、面談対策など幅広い業務でAI活用が着実に進んでいる一方、ツールの制約や情報セキュリティ、AIが作成した情報の精度といった実務上の懸念も具体的に共有されました。「まずは使ってみて理解を深めることが大切」という声にもあったとおり、小さな運用から始めて知見を蓄積していくことが、今後のAI活用の鍵になりそうです。皆様の業務改善のヒントになれば幸いです。

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